__ジリジリジリジリ
静かな部屋に鳴り響く目覚まし時計
「…んぅ、もぅ、朝かぁ…
って、えぇぇぇえ!は、8時!」
脳内
天川 かこ人生初の遅刻です。
しかも、今日入学式…
キャーどーしよー!

私は急いで準備をした。
人生初のメイク、決まってる!
あーでも寝癖が!
まー、、、いっか!
私は急いで廊下を下った。
「いってきまーす」
走れ走れ走るんだ自分!
行けー…ドンッ
「…ったぁ、って、ごめんなさい!
大丈夫ですか?」
やばいやばい、ぶつかっちゃった。
しかも男の人⁉
これ完全にやばいじゃん!
「…、大丈夫です!君こそ大丈夫?」
私はつい見とれてしまった。
「…ぃ、…ぉーい…おーい!」
「は!はい!なんでしょうか⁈」
やば!見とれすぎたw
「だーかーらー!大丈夫かって聞いてん
の!」
「あ!大丈夫です!」
「君、俺と同じ坂の上高校?かな?
制服どーみても同じだよね?」
あ、そーいえばこの人の制服坂の上高校のだ。
「そーです!坂の上高校1年天川 かこ
です!」
「ふっw」
な、何がおかしいの?!
私おかしい事言った⁈
「え、え、わたくし、おかしいことでも
…?」
「あ、わりわり、
もしかして、君も遅刻?w」
遅刻?
って
「あーーーーーー!
そーだった入学式!」
左手に着いているハート形の時計を見てみると…

"8:48"
ち、こくだ、
「はぁ…ほら、行くよ?
一緒に行って怒られた方が楽でしょ?
俺らも、先生も」
「ふぇっ?何でぇ?」
は?このひとなにいってるの?
「俺ら二人で怒られれば一つのりんごが 二等分される感じかな?
先生たちもまとめて怒れるなら消費時 間もないでしょ?」
りんごは分からないけど…その通りかも
「よし!その話乗った!
じゃぁいこー!」
私たちはまた走り出した。