今日は冬期講習初日。

楓が言うように
もしかしたら新しい恋を
見つけられるかもしれない。


だけどまだ次の恋を探す程
ふっきれてはいなかった。




ピンポーン



「きなりーいこ!」


「はーい!」


きなりは慌てて鞄を持ち
玄関に走った。



「いい人見つかるかなー」

「いるっしよ★」



きなりは自分の気持ちを
押し殺すようにして話した。