僕は目の前のこいつを睨みつける





こいつはどう考えたって光の人間ではない







DRAGONの中で僕は狭間にいる人間だ








それを知っていて、紫雨ではなく僕にこの話をしに来たのだろう






藍は、確かに普通ではなかった








でも、消えたって…………








そんな話、信じれるほど僕達は大人ではない。








むしろ、藍がいないとDRAGONは壊滅状態なくらいに藍に依存してしまっていたのだ。









「…………。」







ぼくは、何も言えなかった。









どうすればいいのかも分からなかった。










ただ一つ、分かるのは








目の前のこいつは藍について何らかの情報をもっていること。