暗闇のアリス second story [完結]









紫雨。











あれから3年が経った。










少しだけ顔立ちが大人っぽくなり、スーツや髪を整えているせいかまるで別人のようだが









あの、坂口 紫雨で間違えない。













目の前のにいる紫雨を見ているのに、紫雨が徐々に歪むのがわかった










私の瞳からはぽろぽろと涙が溢れ出す










「…………すいませんッ」









そういう場でないことは分かっているのに、涙が止まることを知らないかのように流れ続ける