兄がにしゃにしゃした顔で私をみる







「俺とお前の名字がいっしょだろ?だからお前のことは姫様って呼ばせてんだよ」







「亜李朱でいいじゃない」











「あ?馬鹿か我が妹よ。



だれが、知らねーやつに名前をよばせるわけねーだろ」







えっへんとでも言うかのような顔のこのバカ兄









少しむかつく












「まあ、いいじゃねーか。似合っせるぜ、ひめさま」









「潤まで、……」









潤が荷担しているなら私は何も言えない







肩をがっくり落とした。