私は座っている潤に近づく







「ねぇ、潤。なぜ、私に兄のことを話してくれなかったの」







わたしがずっと抱えていた疑問をぶつける











「あいつは、お前のことを妹なんて思っちゃいなかったからだ。」









「?」










「あいつはガチで惚れてたんだよ。おまえに。 」











私はその言葉に息を呑む










「俺はあいつのそばにずっといたからわかる。





初めは、お前への嫉妬心でいっぱいだった。





だけど、いつしかお前への愛情へと変化した。それまでは良かったんだ。」










「……。」