彼は無言で親友に銃を渡した 親友も彼の言いたいことは理解出来た 迷斗の両親はリビングにいた さも、亜李朱は元からいなかったかのようにその食卓には色鮮やかな三人分の食事が並んでいた 花は親友の姿に驚いたがすぐにニコッと笑い、親友の分まで食事をならべた 数分後、家の中は不気味な程にシンとしていた まさか、我が子に狙われるなんて思いもしなかったのだろう 彼らを殺るのは思いのほか簡単だった 両親には目もくれず、すぐさま亜李朱を腕利きの闇医者の元へ連れていった