でも、彼女は負けなかった 両親には銃で何発も撃たれ、ナイフで何度も切りつけられた その度に気を失うほどの激痛に見舞われた。 それを迷斗はずっと見ていた 彼らの本当の子供は自分なのに、なぜ、僕ではなく彼女なのかと最初のうちは嫉妬心にまみれていた でも、しだいにそれは彼女への愛情になってしまった 彼女を救えるのは僕しかいないと彼女を影から見守りながらそう思っていた