私はハクの後ろに周り、短いアイスピックの様な針を奴の首筋に添える
「動くなよ、毒が塗ってある。少しでも刺されば死ぬぞ?」
「クッ……」
ハクは顔面蒼白
フフッ
おもしろい
「あんたさ、私の事、何度も殺そうとしたでしょ?
バレてないとでも思ってたの?」
「……すいまッせん。」
ハクは今にも泣き出しそうだ
私よりも5つくらい年上に見える彼は、私の腕の中で子ウサギのようだ
「…………フフッ」
私はスッと針を遠ざける
「冗談よ、こんな大変な時期に仲間を減らすような真似は私はしないわ」
「Alice、趣味悪いぞ」
「フフッ嘘猫は知ってるの?かれ、凄腕のスナイパーよ」
「そーなのか?」

