心が泣いている。

けど、すぐそらして勉強した。

その後も、浅野が私を見ていたことも知らずに。



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キーンコーンカーンコーン


やっと、終わった。やっと、昼休みだ。

お弁当と財布と携帯とイヤホンを持って屋上へ行った。

『きもちいー!』

屋上の隅っこにあまり知られていない場所がある。

私はいつもそこにいる。

私のお気に入りの場所。

お弁当のフタを開けてご飯を食べながら、空を見上げた。

(きれいだな。)

お弁当を食べ終わるとお腹いっぱい。