クラッカーにはご用心

壊された心で戻ったところで、奈落に落ちるだけ。


奪われてしまった権利を主張しても、そこより転落した地位にされるだけ。


消された存在だから、人権など堕落する。



目を開けても閉じてもいつも同じ色しか見えなかった。



狂った脳が嘘をついて、アカイユメを魅ているだけ。


ユメだからその赤色灯が光だと思うしかなかった。



何故なら、蜜穿の周りだけを避ける様にして、狂喜に満ちた黒いモノと穢らわしい赤い液体が蔓延していたのだから。



「今日も相変わらず綺麗な空や…」



地面がどれだけ薄汚れようともいつだって綺麗なままだ。



地上の都合など全く構わずに、ちっぽけな地球が舞台となって遠く遠く離れた、太陽は朝を、月は夜を、演じているように見える。



広大な宇宙の隅っこで繰り広げられる自分の人生は、果たして喜劇か悲劇か。


「自分で幕引き出来ひんのやから、思考を巡らせるだけ無駄やな。」



演者も観客も置き去りに、舞台は続くのだから。



走馬灯の様な心の内を書き出して見えない紙で作った飛行機を飛ばす。


気持ちとは真反対に上へ、どこまでも高く遠く澄み渡る青空へ消えていった気がした。