「援助交際せーへんかって言われた!うち、そないな軽い女でも安い女でもないし!あんなんに引っ掛かる男とか願い下げやし、うちにはかしゅー様がおるし。ほんま失礼やわ!」


「大丈夫やったん?なんもされへんかった?」



碑鉈は同じ女として心配になる。



「大丈夫や、しつこいゆーて鞄振り回したら当たって倒れた隙に逃げてきたわ。」


「えらいえらい。」



柿蒲の頭を撫で、剣は褒める。



「つーさん、子供扱いせんといてーな。けど、なんや多いらしいわ。援助交際に売春に買春、美人局まで。」


「フォルム変えれば、いたちごっこやさかいな。蜜穿クラスならともかく、お前にそんな価値があるとは俺は思わんけどな。」



「かしゅー様、冷たいわー。まぁ、蜜穿様に敵うとは思おとらんけど。」



柿蒲より蜜穿の方がモテるらしい。



「かっきー、変えられへんのは過去と他人。変えられるんは未来と自分。変わらんのは時間の流れと人情や。性欲もまた人情やで。」


「ええことゆってるようで、最低なんはどないしたらええやろ?」


「え、かっきー?」


「そないな人情、いるかーいっ!」


「す、すまんすまん。落ち着き。」