「さすが兄貴やわ!こーぞーさんとおんなじぐらい深いわー」



「まっ、流行が悪いとまではゆわんから。踊らされるなゆうだけや。似合うとるんとちゃうか、馬子にも衣装で。」


「ほんまっ!やったーかしゅー様に誉められた!」



「よかったなぁ、かっきーちゃん。」



誉められているかは微妙なところだが、本人が良ければいいかと剣は思った。



「隗赫鰍掩っ!今日こそ逮捕してやるからな!それと、飴魏蜜穿っ!貴様も不正アクセス禁止法違反で……って飴魏蜜穿は?」


「蜜穿ちゃんならいませんよー」


「なら、隗赫鰍掩だけでも署まで来い!」


「お断りしますわ。任意やったら拒否出来るんやし、強制力はあれへんでしょう。」


「ぐっ……」



至極まっとうに返され、殊犂は言葉につまる。



「ことりさん、コーヒー1杯いかがですか?美味しいの入れますよ。」


「いや、仕事中なので結構だ。隗赫鰍掩、明日は必ず逮捕してやるからな!」



明日でも無理そうだが、言うだけ言って殊犂は店を出ていった。



「負け犬の遠吠え~」


「勝負はしてへんけどな。」



だが、その後のコーヒーはいつもより美味い気がした。