「かなりひねくれた、天の邪鬼な答えなんやけどね。」


「けどつーさん、天の邪鬼やゆーても、めっちゃ素直な願いやん!サンドも美味しいし2人ともさすがやわ~」



柿蒲も感心するが、サンド以外はやはりえげつない。



「なんやかっきー、俺は呼んどらんけど。」


「かしゅー様!これを見せたい思おたんよ!どう?」



仕事が終わったのだろう店に現れた鰍掩に、柿蒲は周りに花が咲く勢いでクルリと一回転する。


その服装は今期の流行をめいいっぱい取り入れたコーデだ。



「それ今流行りのんやね。テレビでやっとったの思い出したわ。よう似合うとるよ。」


「豚に真珠、……いや、猫に小判やな。」


「お褒めにあずかり光栄やなぁー」


「イテテ…!ちょ…、引っ張るなや!」



ニッコリと涓畤壟の頬を引っ張る柿蒲は見るからに怒っている。


誉めていないのは丸わかりなので、当然といえば当然だ。



「流行なぁ…」


「かしゅーさん、どないしはりました?」



「いや、俺はあんま流行は追わんタイプやから。みんなやっとるからゆうて流されるんは俺は好かんし。自分に必要なもんやったら、流行とか関係あれへんしな。」