クラッカーにはご用心

忙しい掎蹟に対して、自分とお茶をする余裕がある殊犂。


自分の時と同じく、殊犂と掎蹟はセットではないのかと疑問に思ったのだ。



「剥嚔石は相棒ではなく部下だ。……ちょっと待て。」



着信は殊犂の難しい顔からして、警察のお仲間のようだ。



蜜穿その顔を見ながら、声が聞こえない範囲まで少し離れる。



捜査協力はしているものの、殊犂が話すのはマスコミに発表する程度のことで、詳しい捜査情報までは知らない。


蜜穿も一応一般人の部類なので、必要以上には聞かないようにしている。



殊犂も弁えてはいるが、ふとしたことで情報漏洩させたくはないからだ。



クレプトマニアの女の件も、日雇いバイト時代の仲間が店で偶然働いていたから気になって聞いただけにすぎない。



「貸別荘にあったハーブの中から大麻が見付かった。天井裏や天袋から発見されたマリファナも鑑定の結果、それを加工したものだった。」



「木を隠すんなら森ん中、見付かってマズイもん天袋や天井裏に隠すんが常套手段やからな。」



捜査が行き詰まった時に、裏社会を良く知る蜜穿からアドバイスを貰うのは、たまになので大目に見てもらいたいところだ。