クラッカーにはご用心

「もう蜜穿様が帰ってしもーたやないの!あんたが煩いからやで!」


「痛った!何すんねん!」



「パスワードやったら決めたるさかい、ちょー貸し!」



柿蒲はそう言うと、涓畤壟の頭をはたき本を取り上げた。



「2人とも~仲良ぉしなあかんよ~」



子供の喧嘩の様に揉み合う2人を、碑鉈は親心で止めにかかる。



「照れ隠しに喧嘩吹っ掛けるん、やめた方がええですよ。」



賑やかな碑鉈達を見ながら、剣は苦笑いで鰍掩に問うた。


さっきの憎まれ口は、殊犂に微笑まれたことに照れたらしい。



「………ほっとけ。プレーボーイ面して殊勝やさかい、からかい甲斐があるだけや。」



自覚があるのか、いつにも増してぶっきらぼうに鰍掩は言った。



「まぁ反対に、きぃーせはマダムキラーやな。同年代のくせして女子力0%と噂の彼女より、おばはん力100%のマダムの方が似合おうとる気がするわ。」



義理堅い鰍掩も似たようなものだと思うが、それを言うと照れ隠しがまた発動されそうなので、掎蹟へと話題を変える。



「あの顔で意外性抜群やな。」



上手く気が逸らせたようで、鰍掩はいつもの様にニヤリと笑った。