クラッカーにはご用心

「詐欺に使う顧客のデータなんかは、流出が怖ーて紙で置いとくもんやけど、今はちゃうからな。時代も変わったもんやで。」



楮筬がしみじみ思うのも無理はない。



一昔前のデータ収集といえば、……例えばだが。




旅行会社の社員に扮して、定年退職後のシニア層に向けた1人でも行ける旅行を提案して回る。


ボランティアに扮して、高齢者宅を回る。


役所の福祉課に扮して、住宅地を回る。



等々がある。




全て詐欺に使う為にしていることなので、しみじみ思うものではない。



しかし十二分に気を付けることだ。



「まぁ、今流行っとる占いサイトも同じやけどな。」


「え?なんで?」



「占いに嘘はゆわんやろ。昔は占い師やったみたいやけど。」


「確かに。ニュースでもやっとったけど、個人情報の流出は大変なことになるんやし、気ぃ付けなな。」



剣自身は興味は無いが碑鉈や柿蒲は興味があるので、注意しなければと思った。



「上杉暗号、シーザー暗号………、それともシンプルにアナグラムなんか………?!何にしても、FBIとかCIAとかMI6とかに盗まれんように、パスワード登録し直さなあかん!!」