好きだけど、好きじゃない!

「…なんでまだ、いるの?」

「華月……」

女が口を開いた。


「…きやすくよばないで」

「華月。話を聞いてくれないか。」

「なによ、お父さん。

私は顔でさえ見たくない。話なんてもっといや!!!」


「華月。



お父さんな……」



聞きたくない。

何を言うつもりなのか、私に予想するのは容易いことだった。



「再婚しようかと思うんだ」



お父さんは優しい。



私が忘れ物をしたときはわざわざ届けてくれる。

熱を出したときは、不器用で料理を作ってくれる。

悩んでいても、お父さんが真っ先に気づいてくれる。




でも


でも、


この人にどんな理由があろうと

それだけは私には許せないよ、お父さん。