好きだけど、好きじゃない!

「は…?何普通に入ってきてんの?」

「華月、落ち着いて。」

「落ち着けるわけないじゃない!!」

「手を洗ってきなさい。」

「お父さん!それどころじゃないでしょう。早く出て行ってよ」

「華月。」


私は意味が分からなかった。

確かに小さい時から手を洗わないと叱られたけど、

まずはこの人を追い出すのが先でしょう…?


お父さんはこの人を許しているって言うの?


「…私が手を洗ってくる前に出て行って。」


浮気して若い男と駆け落ちしたくせに…!!!

どの面下げて会いに来たのよ…


私はやすやすと家にあげてしまったお父さんにでさえ、

軽い怒りを覚えた。




中身が残りわずかだったようで、

私が何度プッシュしても変な音を立てるハンドソープは

私の怒りを増すには十分だった。


「~~~ッ」