イジワル先生とわたし







クラスメイトの眩しさにやられたわたしは、そのまま机へ顔を埋めた。


あ…、寝れそう。

爆速居眠りのカエデとはわたしのことである。


ていうか、爆速居眠りとかめっちゃダサいんだけど!!ネーミングセンスのなさ!

ダサすぎて思わず笑ってしまうぜ。




「ふっふっふっ。」

「SHRから居眠りとはいい度胸だな。」




………………。

あれ。今なにか、キコエタキガスル。


気づけば教室内の騒がしい空気なんかは収まっていて、こう、なんていうのかな。

入学式の時のような厳然とした…、いや、それともまた違うんだけれど。空気が凍りついてるというか。なんというか。


あはは、はは、は…。




「オハヨーゴザイマス。先生サマ。」




自分でも顔が引きつっているのが分かる。

これは多分、新学期早々お叱りを受けることになるのだろう。いや!でも、わたし居眠りしようとしてたわけじゃないし!ちょっと寝そうになってただけだし!

誰に対して弁解してるのかよくわからないけど。


わたしは引きつった笑みを浮かべ、恐る恐る顔をあげた。







「おはよう。そして初めまして。」




ーーーー夏野 楓さん。