イジワル先生とわたし






「また楓とクラス一緒になっちゃった。」

「え!うそ!とても嬉しい!」

「卒業までクラス替え、もうないし。あと2年よろしくね。」

「こちらこそ!」



わーい!

また、なるちゃんと一緒のクラスだなんて、神様はわたしに味方してるとしか思えない。


これからもなるちゃんにお世話してもらえると思うと嬉しくて涙が出そう。

心の中で言ったつもりが声に出てたらしくもう少し世話のかからない子になりなさい、と軽く頭を叩かれた。


厳しい!けど好き!




「…わたしって、ドMかも。」



4月。

新境地開拓の春、なのかもしれない。






ーーー場所は変わって体育館。


入学式である。入学式なう。

バカで騒がしいわたしだが、さすがに空気くらいは読める。厳然とした空気は少し苦手だけれどこれくらい我慢できなきゃ、大人の女とは言えないだろう。


あれ?大人の女の基準ってこんなに低くていいのか??

まぁ、いっか。



生徒会長サマの挨拶も終わり、次は新任の先生の紹介。

今年は3人だけらしい。