ーーーー夜。
わたしはお風呂に浸かりながら、放課後の出来事を思い出していた。
「……なんなんだ、あの人は。」
特別授業なんて。
しかも、数学の!!!
ええ、そうですよね。そうですとも。
それしかありえなかったのに。
わたしってば、なにかとんでもない期待をしていたよね!?
でも、自分で気付いた方が良いってどういうことなんだろう…。数学のことではないはず。
「うぅ〜〜。」
問題は全く解決していない。
あんなに近くでせんせーの顔を見たのは初めてで、今まで以上にドキドキした。
っていうか、男の人があんな近くまで接近してくること自体初めてなのだ。
彼氏がいたことはあるけれど。
ほんとーに、清いお付き合いだったしな。
手も繋いだことないし、キ、キスなんてもってのほかだもん……。
「はぁ。」
これからのスクールライフ、一体どうなるんだろう。
なんてったって明日からユキヤせんせーと、二人きりで特別授業なのだから。
でも、ちょっぴりだけ。
楽しみなような気もしてしまう。
特別授業を受けることによって、このドキドキの意味が分かるかもしれない。
ユキヤせんせーに会うことが、ほんの少しだけ楽しみになったのは。
わたしだけの秘密だ。
