ガリ、飴を噛み砕く音。
それにびくりと小刻みに身体を震わせる、ビビリなわたし。だってびっくりしたもん。
誰に対して言い訳してるのか自分でも分からん。
「それさぁ、オレに言うこと?」
「えっ。だ、だってわたしだってなんでこんなになってるのか分からないし!」
「………あのな、」
「どれもこれも全部せんせーが悪いんだよ!!」
思わず感情的になってしまう。
そうだよ!どれもこれも全部ユキヤせんせーのせいなんだもん!
せんせーじゃなかったら、顔を見ただけで、声を聞くだけで、こんな風にはならなかった!
なんかもう恥ずかしいわ、訳が分からないわで涙が出てきそうだ。
視界が霞む。
もう嫌だ…、こんなの……。
「夏野。」
「………。」
「おいこっち見ろ、泣くな。」
「泣かしてんのはせんせーだよ!!」
「ちっ。」
え、舌打ちした?この人。
怖い怖い。
教師の風上にも置けないよ。
せんせーは呆れたようにまた深くため息をついて、ソファから立ち上がる。
泣き顔を見られたくなくて、俯いたまま。
わたしに呆れてどっか行っちゃうのかな、とか思っていると、途端、ソファが沈んだ。
2人分の体重のせいで。
