放課後。
爆笑しながらわたしを見送ってくれたなるちゃんとバイバイして。
わたしは準備室の前にいた。
顔面蒼白である。
「(今日がわたしの命日…。)」
準備室に入る前から、ただならぬオーラがこの辺りに充満している気がするのだけれど。
気のせい…?いや、気のせいであって欲しい。
心臓がすごい勢いで脈打っている。
このまま緊張でどうにかなっちゃいそうだ。
わたしはごくん、と唾を飲み込み意を決して準備室の扉をノックした。
「せ、せんせー。夏野です。」
「入っていいぞー。」
「し、失礼しますっ…!」
恐る恐る扉を開けると、
準備室の中は、せんせーが使っている机のライトしか付いていなくてやたら薄暗い。
ただならぬオーラは気のせいではなく。
部屋の真ん中にあるソファのうえにユキヤせんせーは任侠ドラマの如く、踏ん反り返って、向かいの机へ足を投げ出していた。
え、なにこのチンピラ。
ひたすら怖いんですけどぉおおお!!
