イジワル先生とわたし






なるちゃんが言うには、わたしはバカで可哀想な子のままで良いと言うことになった。


ーーーーバカと天才は紙一重っていうし。そういうアホなところがある意味、魅力だから、うん。そのままで良いんじゃない?


と言うことらしい。

上手く丸め込まれたというか、現実から目を逸らされたというか。


まぁ、でも今日は体の調子が悪かったと思い込むことにして寝れば元通りになるはずだ。


毎日あんな思いしてたら心臓がもたないもん。




「はぁーあ。」



憂鬱である。

あのイケメンのせいで!楽しみにしてた学校生活が台無しになりそうだ。


いや、目の保養としてはすごくありがたいんだけれど。



家に帰ったあとも同じことをパパやママ、妹に話したらみんなしてなるちゃんと同じような反応をされた。

妹には何故か大爆笑され。

ママには、あんたって子は…と言われ。

パパに至っては、泣きそうになりながらも頭を撫でられた。



なんなんだみんなして。



ご飯食べてる間も、お風呂に入ってるときも、ずっと考えていたけど分からん。


ベッドに入って、やっと寝れそうだと思った頃にまたあの先生の笑顔や声を思い出してドキドキする始末だ。



わたし。

これからこの調子でやっていけるの…?