イジワル先生とわたし






4月。

出会いの春。別れの春。


なーんて、世間ではよく騒がれていることだ。


だがしかし!
わたしは今、新たな生活に胸を膨らませている!




「高校2年生だー!!!」



新たなクラス表が貼り出されている校門の前。


わたしは叫んだのだった。


先輩や同級生、そして新たな1年生。

みんなに冷たい目で見られたけどそんなの気にしない!わたしはポジティブだ!



「楓。あんた新学期から元気よすぎ。」



そう言ってぶっきらぼうに話しかけてきたのは、親友のなるちゃん。

細くて、スタイルもよくて、顔も小っちゃくて。化粧も上手だし、わたしにはもったいないくらい美人で自慢の親友である。


中身もサイコーの女なんだぜ!!!




「心の声だだ漏れだけど。まぁ、そんなの今に始まったことじゃないでしょ。」




なるちゃんだけに、ちょっとナルシストなわたしの大親友だ。


そんなところも大好きだけど!