ツンと鼻を刺す臭いがする。






ゆっくりと目を開けば、広がる白い静かな空間。






どうやら私は保健室のベッドに寝かされているらしい。






まだはっきりしない頭に手を置いて、どうしてここにいるのか考える。







確か、屋上で目眩がして…






…ん?



どうやってここまで来たんだろう。







…ていうか今何時?








舞里と秋に心配掛けちゃったかな?







「…ねぇ」








とりあえず、時間を確認しよう。








「……ねぇ」






あー、でもちょっとまだクラクラするかも。






まだ寝転がっていた方がいいかな。







「…ねぇ!」





…え?