それでも安堂くんは、ひょうひょうとしている。 「……ねぇ。コピーってあんなにしろって言われたの?」 「………え」 安堂くんの指差す方を、振り返った。 「ぷぎゃーーーーーー!!」 そこにはこんもり、山盛り、テンコ盛り、になった紙の束。 さっき、ピコピコボタンを押した時に、どうやら枚数設定を誤ったらしい。 「…また、景山(かげやま)に怒られるね」 「……っ」 絶句して項垂れるしか他はなかった。