怒りやら嬉しさやら、桜田くんのイタズラとか。

笑いながら涙が出た。

そんなあたしの頬に、冷たい手のひらが触れた。

ずっとずっと、夢見てた。

まぶたを閉じればいつだって、二人で笑っている姿があった。

見えてる今が夢で、まぶたの中が現実だったらと、何度も何度も願っていた。



そうして、一つの季節が巡る――…。