それから、二人の時間が始まった。
「あーあーあー…。中1までの問題はほぼ100%なのに、何これ。中2の問題、ほぼ全滅…」
「だって俺、中2になってから一度もガッコー行ってねぇし」
「えっ!?」
絵梨が目を見開く。
「え、ってそんなに驚くこと?この髪見たら分かるでしょ。こんなんで学校行ってるわけない」
「だったらこの1学期の間、何してたのよ!? 中学生が学校に行かないでやることなんて…」
「あるよ。煙草吸ってー、酒飲んでー、女とヤってた」
「なんですって!?」
「あ、バイクにも乗ってた。先輩に借りて」
隣に座る絵梨の顔に怒りマークが浮かんでくる。
「佐久良くん…」
「なに」
「髪、染め直すよ!!」
「ちょっ…!?」
強引に手を引かれて、家を出る。
「突然、何だよ…っ」
「まずは外見から!ちょっとずつ禁煙だってしてもらうし、お酒だって…!そ、それに女の子との、え…っ、えっ」
「えっちもするなって?それは無理かな」
「!!!」
絵梨が真っ赤な顔でこちらを振り返る。
ホントーはするつもりなんてない。
家から出なくたって、今はいい。
どーせ毎日、絵梨が来てくれる。

