ダイエット開始から3週間目、夏休みまでの日数もあと数日、あたしもナッチも限界を迎えようとしていた。
「ちょっと知枝里っ!あんた何があったの!? 安堂くんとは破局説が流れてるし、何かめちゃくちゃ……ブスだし」
「……でも、あたし、4キロ痩せたんだよ…!スカートのウエストも緩くなってきて…」
「痩せたんじゃなくて、やつれてるって言うのよ!それ!」
なべっちに両手で頬を挟まれた。
「ああ!重症…!いったい何してるのよ…っ」
なべっちがオロオロと、あたしの顔を見つめている。
それも耳半分で受け止めて、あたしはこっそり安堂くんを見た。
…ああ!
今日も変わらずカッコイイ…!
「あんたらホントに別れちゃったの?」
心配そうななべっちに、力無くピースをした。
「…ふふ。これも愛を育むための試練なんだよ。……あ、チャイム。じゃああたしはこれで…」
ヨロヨロと教室を目指す。
「………、知枝里、ホントに分かってるのかなぁ…。夏休み前、彼女と別れた説がある安堂くんを…女子がほっとくわけ…」
なべっちの言葉は、あたしには届いていなかった。

