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屋上に来て以来、いつもに増して珍獣レベルの上がっていた小林が、突然おかしなことを言い出した。
「あたしがいいって言うまで、あたしに触らないで!!」
俺は、とりあえずポカンとして、そして何事もなかったかのように、食事を続けた。
「突然、なにを…」
「いい!? 約束して!!! あたしが触っていいって言うまでは……キャア!!!」
人差し指を立てて、興奮気味に言う小林の腕を掴んでみた。
いつもに増しての珍獣ぶり。
腕を掴んだだけで真っ赤になって、飛びのいた。
「さ、触っちゃダメだって…!!」
そして真っ赤な顔で怒っている。
「だって目の前にあるんだもん」
小林から視線を逸らして、しれっと言うと、再び小林が叫んだ。
「だ、だったら3週間、安堂くんの傍には近寄らない!!!」
小林が、そんなことを言った。
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