放課後の職員室で、二人、景山先生の前に立たされていた。

桜田くんはひょうひょうと、頭の後ろで腕を組んで立っている。

そのせいで景山先生の怒りは5割増し。

あたしは青白い顔で、直立不動の状態だった。


(桜田くんのばか!!)


「それで、だな。ここからが本題だ」


散々お説教されたのに、まだこれからが本番らしい。

あたしはあんぐりと口を開けて、景山先生を見た。


「…今日は何曜日だ」


先生が言う。


「………月曜日…ですけど…?」


桜田くんがそっぽを向いているのを確認し、あたしが答えた。


「そうだ、月曜日だ。今週の週番は誰だ?」


景山先生はそう言うと、週番日誌を顔の横まで持ち上げた。


「………え…?」

「今週は誰達だ!?」

「えっ!?」

「お前ら二人だろぉがぁーー!!」


怒り5割増しの原因は桜田くんだけじゃなかったらしい。

あたし達二人、丸1日週番の仕事をサボっていた。

景山先生が週番日誌で、あたし達の頭を叩いた。