(~~~~~~~~っ!!!)
ただそれだけのことに恥ずかしくなって、だけど視線も逸らせずにその瞳に捕まっていた。
「ええと、なになに…」
「!!!」
安堂くんがあたしの心の中を読もうとしている。
このままじゃ本当にバレてしまう気がして、目を回しながら、口走ってしまった。
「あ、安堂くんはどうしていつもそのピアスをしてるの!?」
(ってあたしのバカ!!)
墓穴を、掘ってしまった。
やっぱり今のなし、と言おうとすると、目の前の安堂くんがすっと体を離した。
「……ああ。すっかり忘れてた」
ピアスを外そうとする。
「え…?ちょっと…」
「これよく外し忘れるんだ。目立たないし、小さいから」
言い終わる前にピアスを外していた。
「で、何でピアスが気になるの?」
「!!」
安堂くんが再び意地悪に、身体を傾ける。
ドキッとして首を振った。
「な、なんでもないよっ!!」
「四角かぁ~」
「なんでもないってば!!」
そう叫ぶあたしに、安堂くんは笑っていたけど、さっきとは違うドキドキが心を侵食していた。
何だか心に、小さな違和感を抱えてしまった。