って、ああ!
あたしったら何てことをっ…っ!!
わたわたするあたしの手を、安堂くんがキュッと握り締めた。
「……いーよ。そんなこと」
「…えっ…」
再び唇が触れ合って、あわあわも、わたわたも飛んで行った。
息が苦しくなるようなキス。
今までのキスとは全然違う。
「……っ…」
息をするのがやっとで、ギュッと眉間に力がかかる。
「…あ、あんど…っ」
それでも安堂くんはお構いなしに、キスの嵐が降ってくる。
―――――そして。
……いやぁぁぁぁあぁああぁあぁぁぁぁ……っ
高級マンションの一室から、子羊の、悲鳴。
「っ…!何すんだよ!」
手元にあった参考書で頭を打(ぶ)たれた安堂くんが、頭を押さえている。
「べ、べ、ベロ入れてきたぁ…!!!」
あたしは参考書を握り締めたまま、真っ赤な顔で身を引いていた。
信じらんない!
信じなんないっ!
「安堂くんのエローーーっ!!!!」
全身で叫んだ。

