蒼介side


次の日の夕食時にも、
こんなけんかがあった。


我が家では、食事中の
ゲームとスマホは禁止
というルールがある。


友のスマホのバイブレーションが
振動したので、
ポケットからスマホを取り出して
メール画面をみた。


まりあ「友くん、食事中のスマホは
禁止だよねぇ?」


そう言って、
友のスマホをつかみとり
熱いスープの鍋の中に入れてしまった。


友「何すんだよ!
こっちはなぁ大人なんだよ。
仕事しなきゃ生きていけないんだよ。
もう頼むから邪魔しないでくれ」



友がテーブルを叩いた。


まりあ「友くんさぁ、うざいんだよ。
食事中のルール守れなかったの友くんでしょ?」


友「うざいって意味わかってて
言ってるのか?
だったらな、
おまえの方がよっぽどうざいんだよ」


まりあは、皿の上のケチャップが
ベッタリついたハンバーグや
トマトやレタスを手づかみで
友の顔面めがけて投げつけた。


蒼介「やめなさい。まりあ」


また、まりあを抑えなければならなかった。


友「俺のスマホを水没させた罰として、
おまえのゲームも没収だからな」





蒼介「友、外にいけ。まりあと話するから」