蒼介「まりあ、力入れないで足広げてね。
カテーテル入れていくよ」


まりあ「いったっいっ」



もっとゆっくり入れてくれると
思ってたのに。


蒼介「よし。カテーテル入ったよ。
ムズムズするかな?
まりあ、ちゃんとお返事してね」


まりあ「はぁい」


蒼介「今からお薬入れていくよ。
全部お薬が入るまで
カテーテル抜けないから、きついよ」


蒼介「薬が入っていってるの分かる?」


まりあ「あー あー あー」


変な感じがするぅ。




蒼介「100cc。半分入ったよ、頑張れ!」


友「あと半分。頑張れ!」


まりあ「お腹がばんぱんだよぉ。苦しい!」



蒼介「よし全部入ったから、
カテーテル抜こう。
おしっこださないでよ。
いい?」


カテーテルがするっと抜けて、
消毒綿でしっかりと押さえらている。



まりあ「トイレいきたい」



友「先にレントゲン1枚撮るから、
お腹に力いれないようにして」


カシャッ


友「OK」







まりあ「トイレいきたい!」


レントゲン台から降りようとしたら
制止された。


どうして??


蒼介「ここで おしっこしようね。
防水シート敷いてあるから ここでね」


お兄ちゃん達がいなくなって、
電気が消された。


いやだっ!

こんなところでこんな格好で…


でもお腹はパンパンだし…


シャーッ シーャッ シャーッ




我慢できなかったよ、
どうすればよかったのよ?



蒼介「全部出たかな?スッキリした?」



もう一度 お股をひらかれて
トイレットペーパーでふいてもらった。




友「じゃあ、もう一枚
レントゲン撮るからな。
このまま楽にしてて」


カシャッ


友「OK! いいのが撮れた!」




蒼介「まりあ検査は全部終わりだよ。
えらかったね」



上半身を持ち上げて、抱き寄せてくれた。



なんでだろう?



蒼兄ちゃんの目がうるうるしてる。



蒼介「本当はさ、本当は 
医者だからって妹に
こんなつらい検査させたくなくった…」


つらいのは、あたしだけかと思ってた。