蒼介「まりあ、入ってきていいよ」



15分後、やっとうちのなかに入れてもらえた。


雨じゃなくてよかった。


真冬じゃなくてよかった。


とにかく、おうちに入れてよかった。


まりあ「蒼兄ちゃん。
本当にごめんね。
顔まだ痛い?」


蒼介「痛いさ。
でもまりあも同じくらい痛かっただろ?
お尻ペンペンも終わったし 
ちゃんと反省したようだから
僕はもういいよ」


まりあ「もう怒ってない?」


蒼介「怒ってないよ」


よかった。笑顔の蒼兄ちゃんだ。


蒼介「後ろ向いてみて」


蒼介「こんなに赤くなっちゃってる。
冷やそうか?」


まりあ「痛いっていうよりか、
もう感覚がなくなってるの」


友「うわっ、まっかっか じやん(笑)」


まりあ「友くんには関係ないでしょ?
友くんさっきスマホで
動画撮ってたでしょ。
あれ消してよね(怒)」


友「あれさ、間違えて
お仕置きサイトに上げちゃったんだよ。
ごめんな」


絶対にわざとだ!


友「まりあ、お仕置きの後の反省で 
ちゃんと検査しますって言ったよな?
もう一回同じこと言ってみな」


まりあ「ちゃんと検査します」


蒼介「友、からかうのはそれくらいにしておけ。
まりあは検査の続きをするから
トイレを済ましてから
レントゲン台に上がってて待ってて」