検査 まりあの部屋


友「まりあ、検査着持ってきたから。
1時からはじめられるだろうから、
ちゃんと支度しとけよ」


まりあ「わかってるってば」


友「あ、そう。
このカップにおしっことっといて」


まりあ「まりあの名前書いてないけど、
他の患者さんのと間違えたりしない?」


友「今日は貸切だから、
間違えたりしない」


まりあ「友くん、
こんなにずっと点滴やってたら
まりあのおしっこは
点滴のお薬しかでてこないよ」



友「おまえ、おもしろい事言うなぁ」





まりあ「友くん、検査の時は点滴
外すんでしょ?
だったら今外してくれない?」



友「まだ薬が残ってるから、
外す必要なんてないだろ?
少しでも長く点滴やっといた方が
楽なんだから」


まりあ「もう3日も同じ所から
点滴薬が入ってくるから腕がぱんぱんなの。
腫れて痛いんだよー」


友「腫れてない。
点滴なんてこんなもんだ」


まりあ「えーっ、友くんはまりあの事が
心配じゃないの????」


友「そうだな、
いろんな意味でとってもとっても心配だ」








友「多分この感じだと1時ちょうどに
点滴終わるんじゃないかな。
さてと、やるぞ採血」


まりあ「痛くしないでね」


友「わざと痛くしたことなんて
一度もないだろうが。
じゃあここに針刺すから
親指を中に入れて
ギュッと握ってて」


まりあ「やらない」


友「いいよ、
ギュッってしないと
痛いのは まりあだから」


まりあ「イヤだ」


友「チクッとするよ。
手をひらいてグーパーして」


まりあ「いたい!」


友「ごめん、
わざとじゃない。
おまえが動くから」


まりあ「うわー友くん、
採血へったくそ!」


友「なんとでも言ってくれ。
血が止まるまでここ押さえてて」