ふたり揃って完食。

ごちそうさまでした!



友「まりあ、食後の薬。手を出して」


いつもよりたくさんの薬を
飲まなくちゃいけない。


友「ごっくんしたら、口開けて見せて」


まりあ「あーん」


友くんの時には、
ちゃんと薬を飲み込んだか?
のチェックが入る。





友「あっ、やばい。ごめーーん。
粉薬用の服薬ゼリー買っておくの忘れた」


ギョッ。

友「今日だけこのまま飲んで」


まりあ「そんなこと急に言われても、
粉薬飲めないよ↘︎ 」


友「あー、そうだったな。
でもとりあえず飲んでみようか?」


簡単に言わないでよ。

友「口開けて!
ごめんって言ってるだろ」


怒っていいのは、あたしの方なんだけどな。


友「じゃあ、2回に分けよう。
俺が薬を喉の奥に入れるから、
おまえすぐ水飲むようにしたら
うまくいくはずだから」


まりあ「あーん」



ゲーッ。

にがい。

やっぱりうまく飲み込めないよ。


友「やっぱりゼリーなしじゃあ飲み込めないか? えーと、これって何の薬だったっけ??あんまり大事な薬じゃなければ
飛ばしてもいいんだけど……。
あ、そうもいかないな
これ解熱剤だから
ちゃんと飲まないと」



まりあ「他の薬に替えてよ。
まりあ粉薬は苦手なんだから」


友「いい機会だから、粉薬飲めるように練習しよう」


ゼリーがあれば、飲めるんだから、練習なんて必要ないもん。


友「あーんして」


まりあ「いやだよ。絶対にいや。
そんなにまりあには飲んでもらいたいなら
友くんがコンビニ行ってゼリー買ってきなよ」


友「今何て言った??
飲んでもらいたい?
買ってきな?」


まりあ「だって友くんが悪いんじゃん……」


友「はぁ?そうか。
じゃあもう飲まなくていいよ。
勝手にしろ。
他にも病気を治したくてクリニックに来てる患者さんがいるから
俺はもうそっちに行く。
やる気ないやつに付き合っていられねぇ」



まさかの友くん、逆ギレ。


まりあ「待ってよ。
まりあが言い過ぎだかも。
まりあだって治りたいと思ってるもん」


友「じゃあ飲むの?」


まりあ「飲むよ」

飲むからマジで怒るのはやめてよ。



ごっくん。


まりあ「みて。うまく飲み込めた! 褒めて」


友「よく出来ました。
はい、終わり。
じゃあ俺、クリニック戻る前にコンビニ行ってコーヒー買ってくるわ」


まりあ「だったらゼリーも一緒に買ってきてくれてからでもよかったん
じゃないの???」


友くんのいじわる!!!!