保護室


愛梨『出してよ。だったら
いつここから出れるの?』


恩田「今なぜここにいるのか考えて欲しい」



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恩田「今日のうちに
このノートの最初から最後のページまで
ごめんなさいで埋めて
まりあちゃんに渡して謝りなさい
まりあちゃんの保護者がもし
傷害罪で被害届を出したら
警察に捕まるんだよ。少年院にいく?」


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恩田「正直言って、
僕はもう愛梨ちゃんの担当から
外れたい。
ここの病院の他のドクターに
かわってもらうか、
それか紹介状を書くから
他の病院へ行ってもらいたい」



愛梨『そこまであたしを避けるなんて。
恩田先生はあたしにとって

初めての信じられる大人だったのに……』




恩田「泣いてもしょうがないよ。
愛梨ちゃん、

本当の恋をするということは、

相手のことを好きになることだけ

じゃなくて相手のために

自分を大切にすることでもあると

僕は思う

愛することが生きる力になるはずだから」