それからと言うもの、毎日のように巫部は生徒会室に闖入し、すっかり放課後は俺たち四人のくつろぎ場へと変化してしまった。ついでに言うと、もう一つの世界探しも絶賛同時進行中だ。生徒会だけでも面倒臭いのにもう一つの世界探しなんて、ああ、まったりと過ごす予定の俺の高校生活が、なんかとんでもなくとんでもない方向へ向かっているような気がするのは、気のせいなのだろうか。


 だが、ここから始まる出来事は、そんな憂鬱な事を軽く吹っ飛ばすほどすっ飛んでおり、俺の思考を完全に麻痺させるのにそう時間はかからなかった。きっかけ……、そう、きっかけは何だったのか、思い当たる節はない。今までも一般的な高校生然たる生活ではなかったが、さらに超非日常への足音は確実に迫ってきているのだった。誰が、そんな事を仕向けたんだ。巫部、お前なのか?