不機嫌な幼馴染みが好きなのは・・・


「なぁ、オレのこと、好き?」

いつまでも答えない私に、拓真が同じことを聞く。

私は、拓真が、好き?

口が悪くて、態度も体もでかい、この幼馴染みのことが、好き?

私たちを間違えないけれど、

いつも詩月を助けているのに?詩月のことばかり見ているのに?

私より、詩月が好きだとしても。

それでも。



私は、拓真が、好き。



「うん・・・・・・好き。」

俯いたまま、ふられる覚悟を決めて、私は声を絞り出した。

ギシ、とソファが鳴った直後。
拓真の大きな手が私の頭を抱え、頬に柔らかいものが押しつけられた。

「え…?なんで?」

チュッと音を立て離れたそれが、まだ触れるほど近くで囁く。

「オレも、華月が、好き。」