「はーちゃん、そこじゃおしり冷たくない?」
詩月はそれぞれのお茶を配りながら、床に座る私をソファに座らせようとするけど、私は「大丈夫」と温かいカップを自分の方へと引き寄せる。
私は別にどっちでもいいんだけど、さっきから拓真の様子がおかしい。
私の方を見ようともしないし。
そんな人の隣に座って、右半身に緊張感持ちながらじゃせっかくのプリンシューも美味しく味わえないじゃないか。
「詩月、ありがとね。いただきまーす。」
なにが気に入らないんだか、一人黙々と好物を食べている拓真なんか放っておこう。
私は仲直りのプリンシューをありがたく堪能する。
久しぶりだけど、やっぱり美味しい。
とりあえず、次の休みは詩月のチョコ作りに付き合ってあげよう・・・

