夢…… 繰り返し、繰り返し、私の名を呼ぶ誰かの声。 『奈都っ、奈都…!』 どうして私の名を知っているの? どうして悲しい声で名を呼ぶの? ――ああ、見えない。 あなたは、誰? 切ないよ。 苦しいの。 貴方の顔が見えない。 どうしても、あなたの顔を見たいの。