同じベッドに、同時に入ったのに


気付けば佑麻はスースー気持ちよさそうに寝息立てて先に寝てるし、


付き合う前からお前は…本当に俺のこと男として意識してんのか疑うレベルだよな。



……フッ。



寝てる佑麻を、自分へとギュッと抱き寄せる。
2人の距離が1mmもなくなるように…




「ん……瀬那、」


「っ、寝言かよ…バカ。」




起きたかと思ったじゃん。



……こいつ、進路とかちゃんと考えてんのかな?どうせ佑麻の事だから俺と同じ大学に行く…とか言うんだろな。

俺も…こいつの評定でも入れる学校、探すか。





キス以上のことは…進路がちゃんと決まるまで待っててやるから。



いや…もう、嫁にもらうまで我慢してやるから。



だから、



───────チュッ



「ちゃんと、俺だけ見てろよ。佑麻。」



面と向かって言えないセリフも、寝てる佑麻にはすんなり言える。




コイツとなら、バタバタ忙しい朝も、絶対作るって言うだろう弁当を楽しみにする昼も、寝顔を見ながら囁く夜も…




きっと、俺は最高に幸せだと思うんだろう。