次の日の朝。



なんでだろう全然寝れなかったよ

あれか、幸せすぎてシャキ!てきなやつか。

あー。ねむい。

が!

学校に行かなくては...。



お母さんの呼ぶ声が下からする。


「由樹ー!起きなさい!」

「もう制服に着替えてるよ!」

「あ、そ」


えええええ?

謝らないの!?


謝りませんよね。すみません。



さぁてと。朝ごはん食べて


今日もいちにちいってきまーす!







「どういうことかなぁ?由樹」

「彩葵たちさ、いいアドバイスしたと思うんだよね...あえて言うならば心を動かしたんだよ?」

「それなのに。教えるの忘れてたの?ん?」



絶賛リンチ中。

やだ!いじめ反対!いじめかっこ悪い!


「何を馬鹿な事考えてんのか知らないけど...とりあえずは...」


「「おめでとうっ!!!」」


「え?」

「え?じゃないよ!彩葵たちはお祝いしてんの!」

「いや、だって、もっと怒るかと...」

「それがお望み?」

「遠慮させていただきます。全力で。」



ていうか!

いつのまに坂野くんと山川くん

そして


「なに?由樹もうのろけてんの?」


と、ニヤつきながらきいてくる浩哉。


「のろけてない!何でみんないるの??」

「なんでって...面白そうだったから」


「...そうですか。」


「でも、あれだよね。一番男と縁のない由樹が付き合うなんてさぁ」

「ちょっと心葉ちゃん?お口チャックして?幼稚園で習わなかった?」

「へぇ......男と縁ないんだ」

「...ないけど...」

「じゃ...由樹の全部はオレのもの?」


...は!?

ちょちょ、え?


「ヒュー」

「もう!イチャイチャしないでよね!」

「彩葵も海とイチャラブするー♡♡」

「そうだな!彩葵♡」

「僕を置いてかないでよ」


そんな話をしているのも気にならないくらい

心臓が...やばい。


そんなあたしを見てか

浩哉がニヤニヤしている。


「...ニヤニヤすんなっ!」

「いて!彼氏にそれはないだろ!」

「か!?...」

「なに?彼氏じゃねぇの?」

「...そうだけど...」


なんか、負けた気分...!!


「だからぁ!イチャイチャすんな!」

「いった!心葉酷い!!」


口調は怒ってるのに...

顔は微笑んでくれてて

だから


あたしは


「..............ありがと............」



と小さい声で言った。