次の日。

見事にテストは撃沈し、心葉と彩葵と帰りにファミレスによってご飯を食べていた。


「へぇ...けっこういい感じじゃん!」


いい感じ?

そうかな?


「ていうか、ホントに脈ありだと思うんだよねー...」


心葉まで!

「だぁかぁらぁ!多分そういうんじゃないんだって!」

「...そ?」

「そう!!」


はぁ...てか

「彩葵...食べすぎ」

「ふぉぇ?」

「ケーキにアイスにパフェにフルーツ...どんだけ食べる気?」

「私は彩葵が残したものを食べるつもりは無いからね!」

「ちょ、心葉!全部あたしに押し付ける気!?それは卑怯だ!」


がやがやしている店内でもひときわ目立つあたし達。


店内の皆さま。どうもすみませんでした。




5時ぐらいになり

明日のテストに備えて勉強をしようということになり、あたしの家に行くことになった。



ガチャ


「ただいまー」


玄関を開けると靴が散乱していた。

あたしのものではない。

これは...


「凌斗の友達が来てるな」

「え!?」

あたしの言葉に一番に反応したのは

心葉。


たしかに宏哉くんがいるかもしれないもんね...

「じゃ部屋行こっか」

「う、うん」

「心葉意識しすぎ!」

彩葵が笑いながら階段を上がってきた。



さぁてと。部屋に入ると


「うわぁ。由樹の部屋ってシンプルだね!」

「そ?まぁ可愛いものは置いてないしね」

「彩葵の部屋見る?やばいよ、可愛すぎるよ!」

「そうなんだーへー」

「またその反応!?」


ちょっとハマった。



それから少したって勉強をしていると


「彩葵...この問題全然わかんない。なにこれ。」

「え?どれ?あぁ...これは...」


「...あぁ!なるほどね!」



何かを理解したのか嬉しそうに問題を解いていく。

あたしも頑張らなきゃ...

謎の集中力を発揮し、あたしたちは二時間ちょっと無言で問題を解き続けた


その集中が切れたのは

下から母の呼ぶ声が聞こえたからだ。


「由樹ー!彩葵ちゃんたち、ご飯食べてくわよねー?」


ご飯か...

ん?

今何時?


「19時5分」


と心葉がこたえてくれた。


「わぁぉ!これは明日のテスト期待できるかも。そして、ご飯食べてくよね?」


「え!いいの!?」

「いいよ。お母さんが誘ってきたし」

「じゃあお言葉に甘えて」


彩葵は遠慮も何もなく

「やったぁ!ごはん!!」


と言っていた。


少しは遠慮ってものをしなさいよ。



したに行くと何故か兄の友達も来ていた。


「あ、ひ、宏哉先輩...」

「あ、心葉ちゃん。」

「どうも...。/////」


真っ赤だ!これは前にも同じ光景を見たような...


宏哉くんと目が合うと

あの写真を消したか?的な目で見られたから
そっと視線をそらしておいた。


そしてもうひとりの先輩は

「よっす!由樹!」


平山京介

兄とは幼なじみでいつも馬鹿なことをしている。

「由樹。早く座れば。ていうか京介!お前早くたべろよ!」

「いや!今食べ物と会話してるから!」

「意味わかんねぇよ。食いづらくなるじゃねぇか。」


ほらね?

ばかなんです。


「ほんとに、あんたらバカねぇ。とっとと食って部屋にいけ」

「ほーい!」


そうだそうだ!

「じゃ、あたし達も食べようか」

「そ、そうだね。」

「彩葵端っこね!」

「うんー」



そして夕飯を食べた後


「なんかすごい長くいたけどごめんね!またくるよ!」

「彩葵もまたくるね!ごはん食べに♡♡」

「いや、遊びに来いよ。目的が違うだろ」

「はははっ!じゃまたねー」

「きをつけてー」



見送った後、残りの勉強を終わらせた。