部屋に戻ると浩哉が歌おうとしていた。


「~♪」



うわぁ。浩哉意外にうまい...。

この声を合唱祭でも出してくれればなぁ

そんなことを思いながら聞いていると

あたしが歌う順番に


すると彩葵が

「おぉ!由樹ちゃんが歌う曲は彩葵が入れるねー!」


といって何かを入れている...

「おい。まて。やめろ」

「それが人にものを頼む時の態度かぁ!」

「やめてください。」

アハハハっと笑いながら操作する彩葵。

やめないんかい!!


そして画面に出てきた曲名は...


生○れて○じめて


そう。あれだ。

あの雪の...ね?

あれですよ。

あれをあたしが歌うの!?

「...~♪」



歌い終わると


「森崎さん結構似てるねー!」

「由樹やべぇなぁ」

「由樹、さすが!」


などとほめられているけど

歌ってる方はスッゲェ恥ずかしいからね!?


そして、そのあとも盛り上がり続けたカラオケ。


でも


「もうそろそろ帰ろうか?」


と心葉の声で外に出ることになった。

外を出ると案外暗くなっている外。

スマホで時刻を確認すると


「...うそ...7時...」


勉強できるかな...


「くらいねー...俺はこのまんま彩葵の家行くけど...ふたりはどうする?」

「僕は心葉ちゃんを送るよ。」

「あ、ありがとう」

「んじゃあ俺は由樹?」

「そうなるね。」


...ん?

「いや、あたしは大丈夫!!こんな暗いし、送ってもらって逆に帰りあぶないし!」

「いや、平気平気。んじゃまたな。悠悟、海。」

「あぁ。うん!」



いやいやいや!!


待ってって!!!