バカの日常



テスト開始20分。


大体の問題は解けた。いや、空欄をただうめただけだけども。

でも、今はそんなこと問題じゃない。


あたしの...あたしの...腹の中にいる悪魔が暴れている。

ブラックドラゴン(汚物)がうごめいている……!

くぁっ!!最大級の痛みが今ここに...!!

さぁどうする...

プランAェ...手を挙げて先生に申し出る...

プランBィ...テストが終わるまで我慢...

プランCィ...排出...


プランCは避けなければならない...だとしたらA...いや、でも女子が手を挙げて

『せんせーい。うん○いきたいでーす。』

なんて言ってみなさい...あたしは笑われる!

みんなに!

強いていうなら彩葵と心葉に!!

それも避けたいィ..っならば、Bか...っ??

でも我慢できる痛みじゃない...っ...


...あれ?痛みが急に和らいだ。

良かったぁ。これで普通にっ...!???

なんだこの強烈な痛みは...!!

これはまさか...

『ひと息ついている隙を付いて攻撃しちゃうぞ』作戦か!?


なんてこった!!

この腹の痛みは今までにない巨大ウェーブ!!
その波に乗ったものは生きては帰れな...い!


っ...だが、これに勝ってこそ...

本物の男!(※女子です)

くぅおおおお!!がまんじゃぁぁあ!



自分(の中の悪魔)との戦いは続いた。


が...


キーンコーンカーンコーン


「はい。テスト終了回収ー。はいおわりまーす」


先生の合図とともに一目散に走る

あたし。

これはボルトを目指していると言っても過言ではない足の動き。

やばい...もうすぐで...WC...!

今あのトイレが光り輝いて見える...!!

バンっ!とトイレの扉を開けた。



ありがとうトイレ。よくがんばったあたし。